無気力・無関心になるのは不安神経症によるもの?具体的な症状や原因を解説

不安神経症が進行すると、「無気力」「無関心」といった症状が現れることがあります。

この状態はうつ病にもみられることから、病状がかなり悪化している可能性も考えられます。

無気力・無関心になりやすくなる原因とは

脳の中では、「ノルアドレナリン」「ドーパミン」「セロトニン」などの”神経伝達物質”が作用し、人の感情などを形作っています。

  • 不安や緊張・恐怖などの感情を起こすのが「ノルアドレナリン」
  • 喜びや快楽の感情を起こす「ドーパミン」
  • ノルアドレナリンとドーパミンのバランスをとる「セロトニン」

とざっくり覚えておいてください。

不安神経症の症状が出る際は、トラウマや環境的なストレス、その人の性格などが起因してノルアドレナリンが過剰に分泌されます。

また、セロトニンがなんらかの原因で減少することでも、ノルアドレナリンの増加をコントロールできなくなることもあります。

どちらにしても、脳の中でノルアドレナリンが過剰に存在していることになります。

これらを不安神経症の初期段階と考えることができます。

そしてこの状態が長く続くことで、この3つの神経伝達物質のバランスが崩れ、神経伝達物質の分泌が極端に低下するようになります。

「ノルアドレナリン」は、不安や恐怖を引き起こす神経伝達物質ですが、ストレスに対して立ち向かうための役割もあります。

たとえば、本心では行きたくない会社や学校に行く場合や、面倒だけど片付けなければならない用事を済ませる際に、「重い腰を上げさせる」という気持ちを起こすのもノルアドレナリンの働きですので、不足するとやる気や気力が起きない状態になってしまいます。

「何もしたくない」という症状は、ノルアドレナリンが不足して「重い腰が上がらない」状態だといえるでしょう。

喜びや快楽をになう「ドーパミン」も、その他の神経伝達物質の機能が低下することで連動し分泌されにくくなります。

すると、これまで興味のあったことに対しても楽しさや喜びを感じなくなり、「無関心」といった症状が起きやすくなります。

無気力・無関心になりやすくなる人の特徴

無気力や無関心になる人は、最初からそういった性格というわけではありません。

むしろその反対に、エネルギッシュにバリバリと仕事をするような人も不安神経症になることは多いようです。

不安神経症は向上心や責任感が強すぎるほどなりやすい?

  • 神経質
  • 好き嫌いが激しい
  • 承認欲求が強い、プライドが高い
  • 責任感が強い
  • 向上心が高い
  • 完璧主義
  • 気が弱く頼まれごとを断れない

こういった方はストレスを多く抱えてしまう傾向があるため、さまざまな精神疾患になりやすいと言われています。

会社などでは目立って活躍し、ハツラツとした印象のある人が突然人が変わったかのようになるので、周囲にいる人たちは大変驚きます。

当の本人も気づかないままストレスを蓄積していき、溜まっていたものが爆発するかのようにある日突然発症するケースが多いようです。

突然無気力・無関心になる人は、普段から少々の不調は精神力で乗り切ってしまうような強い人が多く、「限界」に気づかず突き進んでしまうことがあります。

 

不安神経症から症状が進行し、「無気力」「無関心」な状態になると危険な状態だといえます。このような状態が長く続くことで「うつ病」になってしまうと、治療が非常に困難になるからです。

まだ初期の段階ならば、食生活や睡眠状態をはじめとした生活習慣の改善で対処できることもあります。自分の精神状態から発せられるサインを見逃さないように注意しておきましょう。

【この記事のまとめ】

  • 無気力や無関心はノルアドレナリンが減少することが原因で引き起こされる
  • 不安や緊張状態が長く続いたりセロトニンが不足することでノルアドレナリンは減少をはじめる
  • 無関心な状態は脳内のドーパミンが分泌を減少することで起きる
  • もともと活発な人が無気力・無関心になることは多い
  • 無気力・無関心が長く続くとうつ病になる危険性がある


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