下痢や便秘は不安神経症によるもの?具体的な症状や原因を解説

緊張するとトイレに頻繁に行きたくなったり、お腹が痛くなるようなことはよくあることだと思います。

人の感情の動きは肉体的にも影響し、とくに排泄器官には敏感に症状が現れやすいようです。

不安神経症にも、下痢や便秘が習慣化してしまう症状があり、こういったものを「過敏性腸症候群(IBS)」と呼びます。

不安神経症に苦しむ人は、健康体の人よりもストレスを多く受け続けていますので、IBSも長期化、重症化することが多く、社会生活に支障をきたすこともあります。

下痢や便秘になりやすくなる原因とは

過敏性腸症候群は、過度な不安や緊張感を受け続けることで、自律神経のバランスが正常ではなくなることが原因で起こります。

人の身体の消化器官や排泄器官は、自律神経によってコントロールされています。

食事をし、消化が終わったからといって機械的に便意が起きないのは、きちんと自律神経が抑制しているからで、体内リズムなどに合わせてベストな時間に排泄するためにコントロールしてくれています。

しかし不安神経症になると、自律神経も乱れてしまうために体内リズムとのタイミングが合わなくなり下痢や便秘を繰り返すようになります。

不安や緊張を感じやすいことが下痢や便秘が続く原因

誰にでも大事な発表会や試験、また会社でプレゼンをするなどの緊張する場面では、短期的に尿意や便意を感じますが、通常はストレスを受けるシチュエーションから開放されると正常に戻ります。

これに対して不安神経症になると不安や恐怖といったストレスを常に感じやすくなっていますので、下痢や便秘などの症状が続いてしまうのです。

また、最近の研究では、脳の神経伝達物質セロトニンと、腸内で別の働きをするセロトニンが密接な相関関係にあることも解っています。

不安神経症のために、脳内のセロトニンが不足することで、腸のセロトニンが異常を起こして大腸に悪影響を与えるのです。

こういったタイプの過敏性腸症候群に対して有効な治療薬もあり(イリボー錠/ラモセトロン塩酸塩)、大腸内のセロトニンの働きを抑制することで症状をやわらげます。

下痢や便秘を緩和する食べ物、飲み物

過敏性腸症候群は、毎日の食生活によって症状を軽減させることもできますし、また反対に重症化させてしまう原因にもなります。

脳と腸には密接なつながりがありますから、腸内環境を整えることは不安神経症の症状の緩和も期待できます。

下痢や便秘を緩和させる食べ物は、以下の4つの条件を参考に選ぶとよいでしょう。

  • 食物繊維の多い食品
  • 身体を温める食品
  • 発酵食品
  • トリプトファンが豊富な食品

 

食物繊維が善玉菌を増やし、腸内環境を整えることはもはや常識となっています。

また、腸は体温に敏感な臓器で、冷えると正常に働かなくなりますし、低体温では善玉菌も活動が弱まります。

乳酸菌やビフィズス菌などの豊富な発酵食品は、腸内環境を改善するための強い味方となりますので、ヨーグルトや発酵食品を積極的に取り入れるようにしたいところです。

また不安神経症などの精神疾患は「セロトニン」が不足することも原因になっていますので、セロトニンの原料となる「トリプトファン」を多く含む食品を摂ることも効果的です。

〈過敏性腸症候群を緩和させる食品例〉

  • 根菜類、海藻類(葉野菜は体温を下げるために調理に工夫が必要)
  • きのこ類(食物繊維が豊富)
  • 豆類(不安を取り除くセロトニンの原料であるトリプトファンなどのアミノ酸が豊富)
  • ヨーグルト、漬物、味噌、醤油
  • しょうが、にんにく
  • くだもの(南国系のくだものには体温を低下させるものは多いので避ける)
  • 肉類(トリプトファンなどアミノ酸が豊富)

ここ数年では、野菜に含まれる栄養価が大幅に減少してきていることから、健康食品やサプリメントによる栄養摂取が流行しています。

薬のように副作用や依存といったリスクが少なく、優れた栄養成分を手軽に補給できるという点が人気の理由です。

不安神経症の症状を克服する際に活用したいサプリメント

【この記事のまとめ】

  • 不安神経症によって起きる下痢や便秘は「過敏性腸症候群(IBS)」という
  • 不安神経症による自ら作り出したストレスで自律神経のバランスが狂うことが原因
  • 脳内のセロトニンが減少することで腸内のセロトニンに影響を与えることも過敏性腸症候群の原因となる
  • 「食物繊維」「身体を温める食品」「発酵食品」「トリプトファンを多く含む食品」などは症状緩和が期待できる


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