他人の視線が気になってしょうがない原因と具体的な症状

他人の視線が気になってしょうがないという症状は「視線恐怖症」と呼ばれており、「不安神経症」の一つと言われています。

昔はこういった特徴のある人のことを「気が小さい」「人付き合いが苦手」などと考え、あまり重大なこととは考えられてきませんでした。

しかし、しばらく経って同様の症状を訴える方が急増したことで、精神疾患として認知されるようになったようです。

他人の視線が気になる原因とは

他人の視線が気になる原因として考えられることは2つあります。

1.「心理的要因」

過去に人前で大きな失敗をしたり、深くプライドが傷つけられたような経験があり、それがトラウマとなって周囲の目が異常に気になってしまうことがあります。

2.「脳機能・自律神経障害」

精神的なストレスや疲労、健康障害によって脳機能が悪くなったり、自律神経失調症になり、脳が「危機的状況」と間違った認識をしてしまうことで視線が気になることがあります。

あがり症や視線恐怖症が数十年で急激に増えたというのは、このケースが増えたことによる現象ではないかと考えられています。

現代人の食生活が乱れていることや、昼夜逆転・寝不足など睡眠状態の悪さ、運動不足、リラックス不足など、外因的なストレスが現代社会に蔓延していることがその理由です。

 

人間を含む動物には、生命維持のために「危険を察知する能力」が備わっています。

危機的な状況になると、体中のセンサーが敏感になり集中力が増し、普段気にならないような小さな状況の変化にも気づくようになります。

この能力は、本来は災害や事故に遭遇してしまったときなど、致命的な状態などに使われるものです。

しかし、毎日の生活の中で蓄積されていくストレスで脳機能が低下すると、脳が勘違いをし、敵でもない人を危険だと認知してしまうことがあります。

こうなると、視線だけではなく音にも過剰に反応してしまうことがあります。

不安神経症になると音に敏感になる理由

見られていると思い込んでぎこちなくなってしまう

このような精神状態になると、徐々に「見られている」という思いが強くなっていきます。

強い緊張状態に陥ると平常心を失い、普段なら何気なくできていることでも集中力を欠いてミスをしやすくなります。

また、周囲の人と比べても、ストレスのために何倍も疲労してしまうので、体調を壊しやすくもなります。

毎日こういった状態では、ストレスの中で生活しているようなものですから、会社そのものを嫌悪してしまうこともあるでしょう。

「視線が気になる」という小さな障害が、果ては出社拒否や引きこもりといった状態にまで悪化してしまうことも珍しくはないようです。

 

冒頭に”「気が小さい」「人付き合いが苦手」などといった誤った認識が社会にはある”と書きましたが、症状に悩む当の本人も同じような認識をしている場合もあるそうです。

まず本人が「精神疾患である」ということをしっかりと自覚し、治療に向けた改善方法を模索し始めることが大切だと思います。

【この記事のまとめ】

  • 「他人の視線が気になってしょうがない」のは不安神経症のひとつの症状
  • 心理的なトラウマと脳機能・自律神経障害の2つが原因
  • 「危険を察知する能力」が勘違いをすることで視線恐怖症になることがある
  • 出社拒否や引きこもりになることも少なくない
  • 「精神疾患である」としっかり認識することが治療のはじまり


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