不安神経症になると音に敏感になる理由

不安神経症の患者の中には「音に過剰反応する」という人が多くいるそうです。

健康であれば気にならないような他人の足音や人の声、摩擦音や遠くで鳴る破裂音や物が落ちるときの音などに敏感に反応してしまうのです。

これらは不安神経症の根本的な原因である、「神経伝達物質」や「自律神経のバランス」が深く関係しています。

神経伝達物質「ノルアドレナリン」の異常活性が原因

不安神経症になる原因に「神経伝達物質」の異常があります。

脳内には、人の感情に直結する「セロトニン」「ドーパミン」「ノルアドレナリン」などの神経伝達物質が働いています。

人の情動である「喜び」「不安」「緊張」「興奮」など、いき過ぎると健康被害をもたらすようなものをコントロールするのが「セロトニン」の役割です。

不安神経症は、さまざまな原因でセロトニンが不足することでも発症するといわれています。

セロトニンが脳内で不足すると、ノルアドレナリンが異常活性するようになります。

ノルアドレナリンは人が危機的状況に陥ったときに全身の神経を研ぎすませて敏感にし、危険を回避するために働きます。

不安神経症の患者が神経質で音に敏感になるのはこのためです。

セロトニンが十分に分泌されることで興奮系のホルモンが抑制されますので、幸福感や精神の安定を得ることにつながります。

セロトニンを増やすには、セロトニンを作り出す栄養素を日常的にしっかり補給することが大切です。最近ではセロトニンの原料となる「トリプトファン」、「ビタミンB6」を含むサプリメントがいくつか売られていますので、こういったものをうまく活用することで効率よく摂取することができます。

私が使っているサプリメントについては、以下の記事でくわしくご紹介していますので、参考にしてみてください。

不安神経症の症状を克服する際に活用したいサプリメント

ノルアドレナリンは、人間がまだ野生動物と共に自然界で生きていた頃に発達した機能であり、頻繁に襲ってくる肉食獣の攻撃をいち早く察知するためのものです。

不安神経症になってノルアドレナリンが増えると、音に敏感になり不安や恐怖・不快感を感じるのもごく自然なことと言えます。

自律神経のバランスの狂いが原因

不安神経症になると、かなり高い確率で「自律神経失調症」にもなっていると言います。

自律神経は活動を促す「交感神経」休息を促す「副交感神経」でできています。

不安神経症になって自律神経のバランスが狂うことで、交感神経が不適切に活性化し、体の筋肉やセンサーも活発になります。

スポーツで大事な試合をしていたり、失敗が許されないような危険な作業をしているときには交感神経が強く活性化し、集中力が高まり小さな変化にも敏感になりますよね。

自律神経失調症になると、この状態が日常生活で延々と続くことになります。

逆に眠るときや休憩のときには副交感神経が働いて、集中力や注意力が減少してリラックスできるようになります。

不安神経症になると、本人は「ゆっくり休みたい」と思っているときに不適切に交感神経が働いて不適切に集中力や注意力が増してリラックスできなくなり疲れやイライラを感じてしまうのです。

おわりに

このように、不安神経症になると「音」に対して敏感になりますが、音だけでなくその他の体中のセンサーが作動し続けてしまいます。

リラックスできないことで心と体は疲れきってしまい、新たなストレスを生み出す・・・という悪循環に陥ることも少なくありません。

この記事のまとめ

  • 不安神経症になると「音」に敏感になることがある
  • 音に敏感になる原因は「ノルアドレナリン」の異常活性
  • 音に敏感になる原因は「自律神経失調症」になり交感神経が活発になる状態が続くため
  • リラックスできない状態が続くと新たなストレスが生まれる


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