不安神経症の克服に役立つおすすめ本3選

不安神経症を治療するためには、病気に対する理解力が必要です。
それは精神科を受診しても同様で、担当医からしっかりと病気の性質を学ぶ必要があります。

不安神経症を克服した人は、他の病気の患者よりも自分の病気に対して深い知識があることが多いようです。
ある意味「病気に対する理解」が治療の糸口になるとも言えるでしょう。

私自身、発症してから克服に至るまで、書籍やインターネットを使ってさまざまな情報を集めました。また、ただ読んだり知識をつけるだけでなく、学んだことをしっかり「行動」に移すことによって、辛い症状を克服することができました(→不安神経症を自分で治すうえで役に立った3つの考え方と5つの行動の記事にくわしくまとめています)。

現在、不安神経症に関する本はたくさん出版されています。
医師によって書かれた専門書から、これからこの病気に対して取り組む患者に最適な本まであります。

以下に、不安神経症克服に役立つおすすめ本を3冊ご紹介いたしますのでぜひ参考にしてみてください。

1.『自分で治す「不安症・自律神経失調症」―心身の不調を改善する西尾式心理療法のすすめ』

自分で治す「不安症・自律神経失調症」―心身の不調を改善する西尾式心理療法のすすめ

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(著者:西尾繁登三  葭田 敏恵)

古くから精神医学関係の著書を多く出版されている西尾繁登三博士は、大阪で自ら心理指導をされ、カウンセラー育成にも力を入れられている”知る人ぞ知る”存在です。

タイトル通り自分で治すことを前提にしていますので、難しい医学用語を簡単な言葉に置き換えてわかりやすい説明がなされています。

「西尾式心理療法」の技法は多岐にわたり、自律訓練法や催眠療法、共同交流、行動療法、カウンセリングと豊富です。
その中からセルフケアに適した方法や、考え方の転換などを、この書で紹介されています。

  • 内容紹介より

「もっと早く、先生の心理療法と出会いたかった」-心理療法を終了した人たちが、よく口にする言葉です。自律神経失調症や不安神経症は、95パーセント以上の確率で治ります。私どもの指導室では、現にその確率で患者さんが良くなっています。病気を正しく理解して、西尾式のプログラムを実行すれば、必ず明るい未来が開けます。

2.『神経衰弱と強迫観念の根治法―森田療法を理解する必読の原典』

神経衰弱と強迫観念の根治法―森田療法を理解する必読の原典

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(著者:森田正馬)

「森田療法」の創設者”森田正馬氏”の著作です。
森田療法は、昭和初期に考案された精神病療法ですが、現在の最先端治療法と肩を並べる日本由来の治療法です。

精密な病理の観察に東洋思想を組み込んだ独特の治療体系で、たんなる「精神病治療」という枠組みを超え哲学的ともいえる内容です。
歴史も古く、まだ精神病が世間で認知される以前からすでに、現在の治療法に劣らない理念と技法で多くの患者を救ったカリスマ直筆の著。

古い本だけに言い回しが難しく感じることもありますが、じっくり時間をかけて内容を把握する価値は十分にあります。

  • 内容紹介より

創始者みずから森田療法の核心を説く不朽の名著。

  • 目次

神経衰弱とは何か
神経質の本性
神経質の症状
健康と疾病
職業と神経衰弱
神経質の実例
赤面恐怖症治癒の一例
神経質治療の実例
神経質療法による治療成績

など

3.『これって性格?それとも「社交不安障害」? 正しい理解と効果的な治療法 (心のお医者さんに聞いてみよう) 』

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(監修:杏林大学教授 田島治)

医学博士でもあり、精神神経科病棟医長でもある田島治氏監修のセルフケア本です。
不安神経症をはじめとする精神疾患は「孤独な病」といえます。

周囲に相談することさえためらうこともあり、そして「自分が不安神経症なのかどうか?」さえはっきりとしません。
こういった不安神経症患者の性質にぴったりなのがこの一冊です。
わかりやすい言葉とイラストで「Q&A」や「図式」をつかって自分の症状の正体をはっきりと認知することに役立つでしょう。

精神医学用語は独特で難しく、治療に役立てられる本があっても理解できないこともあります。
この本はそういった知識の少ない方には最適で、一般的に使われる医学用語の意味なども詳しく解説されています。

まずはこの一冊で自分の症状と病気の正体を把握して、それから他の書籍で知識を深めるのも良いでしょう。

  • 内容紹介

大丈夫。何歳からでも治せる!自分の性格が弱いせいだ…。そう思ってあきらめていないか?第一人者を監修に、症状の特徴・原因、発症のタイミングから治療のポイント、薬の知識まで図解で徹底解説。まずは正しく知ることから始めよう。

こちらの記事もどうぞ➡不安神経症が治らないと思ったら試してみてほしいこと

おわりに

今回ご紹介した3冊は精神医学界において、しっかりとした実績のある日本人の著者を集めました。
不安神経症など心の病は、属しているコミュニティーや国民性が大きく関わります。

いくら自国で治療実績を上げていたとしても、西欧圏諸国の治療法をそのまま日本人患者に当てはめても効果が現れないことも少なくありません。
東洋思想と日本の社会に適した発想で書かれた書籍を、不安神経症の克服に役立てましょう。

ただ、どうしても自分でケアしきれない部分はカウンセリングなどを利用すると良いと思います。

自分で対処できないトラウマがあるなら、専門家やカウンセラーに診てもらおう

【この記事のまとめポイント】

  • 不安神経症の克服には病気に対する知識が必要
  • おすすめ書籍①『自分で治す「不安症・自律神経失調症」―心身の不調を改善する西尾式心理療法のすすめ』
  • おすすめ書籍②『神経衰弱と強迫観念の根治法―森田療法を理解する必読の原典』
  • おすすめ書籍③『これって性格?それとも「社交不安障害」? 正しい理解と効果的な治療法 (心のお医者さんに聞いてみよう) 』


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