仕事中に起こる動悸や息苦しさ(具体的な症状や対処法)

「不安神経症」は漠然とした不安に怯えることで起きるストレス障害です。
社会人であるならば、職場でのストレスが蓄積することで発症することが多いことがわかっています。

上司、部下、同僚との人間関係や業務の成績、また会議での発表やミーティングでの発言、営業先との取り引きなど「複数の人とのコミュニケーション時」に強いストレスを感じることから心身に障害が現れやすくなります。

この記事では、そんな不安神経症の代表的な肉体的症状である「動悸」や「息苦しさ」について、具体的な症状や対処法をまとめましたので、参考にしてみてください。



ストレスで「動悸」「息苦しさ」が起きる理由

不安神経症は「気持ちの持ち方」「性格」などが原因だといわれていましたが、近年の医学では少し違った見解をしています。

人には「敵を察知して心身を身構える」という動物的な機能が備わっていますが、不安神経症もこの機能が原因ではないかと考えられるようになっています。

もちろん会社には自分の命を狙うような”敵”はいませんが、「苦手」と感じたことを「敵」と勘違いして脳にインプットされてしまいます。これが「不安」の正体です。

敵(苦手なもの)と対面するとストレスを感じて体は「闘う準備」あるいは「逃げる準備」をしますので、自律神経の交感神経が活発になり、血糖値は上昇して心拍数を上げ、筋肉を効果させて緊張状態に陥ります。

こうして、心臓が高鳴ることで「動悸」が起こり、全身が強く緊張して呼吸が激しく浅くなることで「息苦しさ」を感じるようになるのです。

「動悸」「息苦しさ」の具体的な症状

自分の苦手なものが人前での発表であったり、上司に業務連絡をするとき、また営業先の人と商談をするときだったとします。そういったことの予定が決まった時点で心は憂鬱になり、その時が近づくにつれて感情が乱れていきます。

「ああ、嫌だな」「行きたくないな」「できれば誰かに変わってもらえないかな」など消極的な考えを繰り返すうちに不安と緊張感が心の中で”培養”されて、少しずつそれが大きくなってしまうのです。

”その時”が近づくにつれて交感神経は高まり「動悸」や「息苦しさ」を感じるようになります。動悸が起こる場合には、実際に心臓が悪くなっているわけではなく、普段感じない「心臓の音や脈を意識してしまう」ことが余計に症状を強めてしまうこともあります。

今度は「心臓がおかしいんじゃないか?」と新たな不安を呼び起こすこともありますので、あまり深刻に考えすぎないように注意したいところです。

息苦しさの方は、心拍数に合わせて「呼吸が浅くなる」ことで起きますので、こちらの場合は重度になると「過換気症候群」や「パニック障害」に進行する可能性もあります。

仕事中の動悸と息苦しさの対処法

実際に不安神経症を克服するためには、専門的な精神療法や生活習慣の改善などが必要な場合もあります。
この場合、根本的な脳への入力ミスを正し、同時にストレスに強い脳と体を取り戻していくため、比較的長い治療時間を必要とします。

気が進まずなかなか病院に行けない場合や症状が軽度の場合は、まずは自分でできる改善方法から試してみるという手もあります。詳しくは以下の記事にまとめていますのでよろしければ合わせてご覧ください。

不安神経症を自分で治すうえで役に立った3つの考え方と5つの行動

また、とっさの場面で一時的に動悸や息苦しさに対処する方法はいくつかあります。

動悸、息苦しさは交感神経の高まりが原因ですので、反対の「副交感神経」を優位にすれば対処でき、いくつかの方法があります。

  • 深呼吸をする
  • 冷たい水を飲む
  • ガムを噛む
  • 軽い反復運動をする(スクワットや歩くことなど)
  • 何かを数える(お金や簡単な計算など)
  • 仕事とまったく関係のない本や雑誌などを読む
  • アロマなど好きな香りを嗅ぐ

心臓の動きに向いた意識を、まったく別の方向にはぐらかすことは有効なメンタルコントロール法です。

またこうした症状は「セロトニン」という脳内ホルモンが減ることでも起こりやすくなります。

セロトニンが減ってしまう理由や、増やし方については以下の記事にまとめていますので、こちらも合わせてご覧ください。

不安神経症の症状を克服する際に活用したいサプリメント

 

不安神経症を放っておくと、出社拒否や引きこもり、うつ病、パニック障害と進行することもあります。
ご紹介したような対処法を行っても改善が見られない場合には、精神科で専門的な治療を行わなければならないことも覚えておきましょう。


【この記事のまとめポイント】

  • 「動悸」「息苦しさ」は交感神経への刺激によるもの
  • 苦手な場面が近づくと緊張と不安が高まりストレスを”培養”させてしまう。
  • 副交感神経を優位にさせることで動悸や息苦しさは収まる


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