不安神経症の症状を和らげる考え方・捉え方

あいまいな出来事や、実際には起こる可能性の低いものに過度な不安をもち、心身に病的な症状を現すのが不安神経症の特徴です。

「自分で原因を作ってしまう病気」とも言い替えられます。

これは、周囲で起きることへの「考え方」や「捉え方」を変えていくことで症状を緩和することができます。

このページでは、実際に精神科で行われるいくつかの治療方法の中でも、考え方や捉え方を変えることで克服を目指す方法に絞ってご紹介します。

治療法1.暴露法(エクスポージャー)

「暴露法(エクスポージャー)」は、原因を追求するのではなく「慣らして気にならなくなる」ようにする方法です。

パニック障害患者の治療に効果がある方法ですが、それほどの専門知識がなくてもできることからセルフケア法としても使いやすいものです。

例えばコミュニケーションをとるのが苦手で、人と長くいるだけでストレスを溜めてしまう人であるならば、逆に逃げずに積極的に人と関わりをもつようにすることでメンタル的に慣らしてしまうのです。

不安に縛らている自分を調教するつもりで、少しづつ苦手な対象に近づくことでストレスを感じなくしてしまう方法だと言えます。

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治療法2.生活習慣指導

精神科での不安神経症治療の際には生活習慣の改善を指導されることもあります。
とくに改善に効果的なのが取り込む栄養素を変えることです。

現在の脳研究では、不適切な食習慣が神経症を導いてしまう可能性があると言われています。

「精神の安定」や「リラックス」に有効な食べ物は以下のとおりです。

  • トリプトファン
  • GABA(ギャバ)
  • 必須アミノ酸
  • ビタミン類
  • カロテン
  • ミネラル群

感情を支配する脳内神経伝達物質「ドーパミン」や「ノルアドレナリン」などを抑制する「セロトニン」の原料がトリプトファンです。

もう一つの興奮鎮静作用のあるのがギャバです。

トリプトファンとギャバは、ストレスを多く抱える人は正常な人の何倍も消費してしまい不足するようになります。

普通の食事で補いきれない分は、以下のようなサプリメントを利用して補充するようにしましょう。

不安神経症の症状を克服する際に活用したいサプリメント

その他のビタミン・カロテン・ミネラルなどは野菜や豆類を多く摂るなどして食事全体を正していくように心がけます。

食生活の改善に即効性はありませんが、これを改善しないと安定剤や抗うつ剤を使用しても、「一時的な対処」にしかならないでしょう。

治療法3.認知行動療法

実際の専門医による「認知行動療法」とは医師と患者が会話をしていくなかで、患者の考えの中にある「物事の捉え方の偏り」を一つ一つ正していく方法です。

現在の精神療法の主軸といってよい治療法で治療効果も高いものです。

この方法に近い性質があるのが「日記を書くこと」です。
不安というものは「怖い」という”主観”ですが、客観的に「私は今怖がっている」と見ることで少し冷静になることができます。

その日あったエピソードと、「それについて自分がどう思ったか」を文字にし、それを自分で確認することで「主観から離れた状態」で冷静に自分と向かい合うことができます。

そうすることによって、根拠も形もなかった不安に対して「恐れるべきものではない」と気づいたり、人間関係においても「相手の言動に過敏になり過ぎていた」などといったことに気づくことができるようになります。

不安神経症は「これをすれば確実に良くなる」といった方法は存在しません。
患者の数だけ原因があり、ひとことで「ストレスが原因」と言っても特定することは難しいのです。

自分で症状を和らげる努力をするときにも「根本治療」を考えるのではなく「少しでもストレスを溜め込まないようにする」という気楽な考え方で取り組むことが大切です。

【この記事のまとめポイント】

  • 不安神経症の症状緩和には曝露法でストレスに慣らすようにする
  • 不安神経症の症状緩和には日記をつけて客観的に自分の考えを見るのが効果的
  • 不安神経症の症状緩和には食生活に気をつけトリプトファンやギャバを摂取するようにする


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